淫写猥文#57

冷たくして(ゆー)
07.2.12(Mon) 19:00


「ねえ‥‥」

自分でも厭になるほどの甘ったるい声。
ひとりがけのソファに深く腰掛けたカレは
目の前に立つ私に一瞥もくれず
開いた文庫本を目で追い続けている。

ページをめくる乾いた音がした後
ちらっと視線が送られる。

「どうしたの?」

醒めた目で射抜かれると何も言えなくなる。
ただ「うん‥‥」と相槌をうつのが精一杯。
カレはまた、物語の世界に戻っていく。

──わかってるくせに‥‥

突き放されて、私のカラダは熱くなる。

また冷たくされることはわかっているのに
私は、熱く火照ったカラダを曝け出し
誘い出せないカレを誘おうとしている。

もっと、もっと、冷たくされるのを承知で。

「ねぇ‥‥」


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